こんにちは〜!
Mだよ〜ん。
寒いですねえ。
次女Nが「こたつ買ってほしい!」って言ってきますが、、
こたつはあるんです。
でも、、、布団を何年か前に処分しました。
こたつに刺さったまま出てこれない人が続出しそうなので当分購入の予定はないです笑
さて、前の記事で熱性けいれんについてまとめました。
熱性けいれんは、発熱時に起こると話しました。
今回は、発熱が無く起こるけいれんについてまとめてみたいと思います。
こどもでけいれんを伴う主要疾患として一番多いのは熱性けいれんで、次いで多いのが
「 てんかん 」です。
「 てんかん 」ご存知ですか?
日本には100万人の患者さんが居るといわれていて、これは日本人100人に1人の計算なんですね。
身近な人にも、もしかしたら居るかも。
うちの子供達の学校は全校生徒900人居ますから、9人居る計算になります。
てんかんは、発作がコントロールできている方もいるし、そうでない方や、完治する方も居るし、難治性の方も居る。
どのような疾患であるのかを理解することは、病気を持つ方を理解することにも繋がるし、困っていそうなときに支えになることも可能ですよね。
さて、どのような疾患なのかみていきましょう!
てんかんとは
てんかん発作を繰り返す脳の病気で、年齢、性別、人種の関係なく発病します。
世界保健機関(WHO)では、てんかんは「脳の慢性疾患」で、脳の神経細胞(ニューロン)に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作を特徴とし、それに様々な臨床症状や検査での異常が伴う病気と定義されています。
発病年齢は3歳以下が最も多く、成人になると減りますが、60歳を超えた高齢者になると脳血管障害などを原因とする発病が増加します。
小児てんかんの患者さんの一部は成人になる前に治ることもありますが、ほとんどは治療を継続することが多いです。
うちの病院でも、小児てんかんの患者さんは40歳を超えている方でも、小児科医が継続して診察している方多くいらっしゃいます。
てんかん発作が起こる仕組み
脳の神経は興奮と抑制がバランスよく働いています。興奮が強くなりすぎると抑制系の神経が働いて興奮を抑える、というようにバランスを取ります。
しかし発作が起こる時には、興奮系の神経が強く働いたり、抑制系の神経の力が弱まることで、脳内に激しい電気的乱れ(過剰興奮)が生じます。
てんかん発作の種類
バタンと倒れる!など、わかりやすい発作の方もいらっしゃれば、本人だけにしかわらかないような発作の方まで様々な発作のタイプがあります。
この間診察した患者さんは、【右手が上がる】という発作でした。
一見するとてんかん発作とはわからない。
てんかんの分類
てんかんの種類によって、知的障害を伴うものもありますが、特発性てんかんでは知的障害を伴わないのが特徴です。
てんかんは知的障害を伴うものだというイメージが強かったのですが、私が現在勤務する小児科では、小児てんかんを発症し成人した患者さんで、全く知的障害を伴っておらず、一般の企業に勤めながら通院していらっしゃる方も居られます。
てんかん発作のきっかけとなる要因
・発熱
熱性けいれんとは違う病気であるというお話は前記事でしたのですが、発熱がてんかん発作の原因になるこ
とはあります。
そのため、熱性けいれんとの判別がとても難しいです。
・睡眠不足、疲労、ストレス
疲れがたまると出やすいみたいです。
・内服忘れ
・月経
ホルモンの影響を受けやすいそう。
・光の点滅
昔、ポケモンのアニメで起こったというニュースもありましたね。映画館に行けないとか、カメラのフラッシュが苦手など、日常生活で気をつけたほうがいい環境があります。
・計算、パズル、読書
長時間集中するのを避けることも必要な場合があります。
もし学生や社会人である場合、周囲の配慮が必要です。
この他にも個人によって発作の引き金となるものは違うことがあります。
もし身近にてんかんをお持ちの方がいらっしゃるのならどのような状況を避けるべきなのか聞いておく。 もし患者側であれば、話しておくと日常生活をスムーズに過ごしやすいと思います
てんかんを題材にした小説⇊
この本てんかん協会さんから頂いて読みましたが、てんかんについてわかりやすかったです。
高学年くらいからのお子さんなら読めると思います。大人もサラーっと読めます。
今回はてんかんについてまとめてみました。
私は、前職での総合病院では比較的重症な、知的障害や精神障害・身体障害を併発しているてんかん患者さんと関わることが多かったのですが、今の病院に復職してから、こんなにも、(この言い方は決していい言い方ではないですが)
【普通の】【健常者との差が殆どない】
患者さんが多いので、日常生活で困ることもあるのではないかと感じていました。
多くの方が、てんかんについてあまり知識を持たれていないというのが現状かと思います。
私も全てをわかっているわけではありません。
しかし、寄り添えるようにするのにも知識が必要です。
少しでもてんかんについて知ってもらえたら優しい世界がつくれると思いました。
Mでした〜!
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