aとmの生活日記

30代子育て世代の奮闘記

FPシリーズ〜扶養を外れる時に注意したいポイント〜

 

こんにちは。

aです。

 

先日、mが「扶養外れる時って何に注意したらいいんかわからん」と言ってきました。

 

 

mは、病院で看護師として扶養内の範囲で働いています。

現状、午前中のみの仕事で扶養ラインギリギリの綱渡り状態になっています。

病院で働いている看護師の人数が少なく、おそらく数年以内で扶養から外れると思われます。

 

パートで働いている人にとって、扶養内で抑えるか扶養を外れて働くかは大きな問題。

本日は何に注意すれば良いのか、何が変わるのかについて書いて見たいと思います。

 

 

 

目次

 

 

 

扶養とは

まず、扶養についてです。

扶養には「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類が有ります。

 

※税法上の扶養

扶養される人の収入に応じて扶養している側(奥様がパートで働いている場合は旦那様)の収入から支払う税金より一定額を控除できる制度のことを言います。

 

社会保険上の扶養

扶養される人の収入が一定額以下の場合扶養している側の社会保険に加入出来る制度のことを言います。

 

本日は、こちらの「社会保険上扶養」のお話をしたいと思います。

社会保険上の扶養には、扶養される側の収入に制限が有ります。

よく「106万円の壁又は130万の壁」と言われたりします。

 

↓詳しくはこちらの記事をみてください。

amhn-432.hatenablog.com

 

自営業の方が加入する国民健康保険国民年金には「扶養」という概念が有りません。

自営業の方の家庭で、旦那様が国民健康保険国民年金に加入している場合は奥様も国民健康保険国民年金に加入するもしくは、奥様の仕事先で加入することになります。

したがってここでは「会社員の家庭または公務員の方の家庭」向けの話になります。

 

 

扶養を外れる際のポイント

では、扶養を外れる際のポイントについてです。

先程お話した「106万円の壁又は130万の壁」が分岐点となり、収入がこの壁を超えた時点で自分で社会保険に加入することになります。

 

今まで扶養されていた人が、社会保険に加入することで「健康保険料」と「金保険料」を自分で支払うことになります。

 

★年金保険料

金保険料についてですが、保険料を支払う必要が出てくるだけであまり注意するポイントは有りません。

被扶養者として扶養されている状態の時は、国民年金のみ加入している状態となっています。

扶養を外れると、自分で保険料を収める必要が出てきますが厚生年金にも加入することとなり将来もらえる年金額が増えることになります。

 

★健康保険

注意したいのは、健康保険です。

一言で健康保険と言っても運営団体が大きく分けて「全国健康保険協会健康保険組合・共済組合」の3つに分類されます。

※ここでは扶養についてなので国民健康保険は除外します。

 

全国健康保険協会は中小企業向けで「協会けんぽ」と呼ばれたりします。

健康保険組合は大企業向けで企業独自で運営している健康保険になります。

共済組合は公務員向けの健康保険になります。

 

↓詳しくはこちらの記事をみてください。

amhn-432.hatenablog.com

 

 

では3つに分類される健康保険ですが、注意しなければいけないポイント。

 

それは、保険給付の内容が違うことです。

 

健康保険と一言でいいますが加入する健康保険によって保険給付の内容が異なります。

もちろん、基本的な内容(法定給付)には違いは有りませんがセーフティネットという意味での給付が異なり、大企業向けの健康保険組合や公務員向けの共済組合は手厚い給付が有り、この給付を「付加給付」と言います。

 

扶養家族の方が利用する付加給付の例として、高額療養付加金が有ります。

これは病気や怪我で入院・手術等で医療費が高額となった場合、協会けんぽの場合は法定給付の高額療養費の給付のみですが、付加給付がある場合は高額療養費制度を利用し支払った額から2万円〜3万円程度を差し引いた額が後日払い戻されます。

 

付加給付が有れば、民間の医療保険が要らないほどの価値がある制度です。

健康保険対象の治療ではどんなに高い治療でも医療費が2万〜3万円程度しかかからないのですから。

 

↓付加給付はこちらの記事を見てください。

amhn-432.hatenablog.com

 

また、健康保険組合によっては疾病予防接種の無料クーポン配布や家族健康診断として提携医療機関で人間ドックを無料で受けることが出来る健康保険組合も有ります。

 

健康保険は、働く先の企業が加入している健康保険に入ることとなり自分で団体を選択出来るわけでは有りません。

扶養から外れ自ら健康保険に加入する場合、健康保険の給付内容が変わるということを理解しておくことが大切で、扶養から外れる前には加入する健康保険の内容を必ず確認しておきたいところです。

 

いくら稼ぐことが出来るか

最後に注意したいポイントは「いくら稼げることが出来るか」です。

扶養から外れることを選ぶ理由として「経済面での理由」が主なものと思われます。

経済面で考えた場合、いくら稼げるかを考えることは大変重要です。

106万又は130万円を超過すると、自ら社会保険料を収める必要が出てきます。

自ら社会保険料を収めることで、扶養ギリギリのラインで抑えていた場合より手取り収入が低下するという状態が発生するゾーンが有ります。

詳しくは「FPシリーズ 130万の壁」で計算シュミレーションをしていますのでそちらの記事を確認していただきたいのですが、収入が130万円を少し超える程度であれば、扶養ギリギリのラインより約25万円程度年収が低下します。

どれくらい働けるかは、それぞれ事情があると思いますが経済的な理由で扶養を外れるか検討している場合で130万円ギリギリしか働けないのであれば、130万円内に抑えることも検討が必要です。

 

本日は、扶養を外れる際に注意するポイントについて書きました。

社会保障を継続する上で、扶養から外れて働くというのはとても良いことです。

決断する上で自分の健康や将来、家庭の経済面で大きな影響を及ぼす事柄ですのでしっかり理解し納得した上で、決断したいですね。

 

 

以上 aでした。

 

 

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